妊婦歯科情報②
- 2012年04月14日
- 氷川デンタルクリニック
- 院長ブログ
むし歯や歯周病、妊娠期にはどんな影響があるのでしょうか?
- 歯周病は細菌によって起こる感染症です。歯ぐきの腫れや出血といったお口の症状だけでなく、全身の健康状態にも影響すると言われています。まれにですが、歯周病菌が血液を介して子宮にまわり、早産や低出生体重児出産の一因となることがあるとも言われています(※1)。
妊娠・出産トラブルのリスクを下げるためにも、妊娠期の歯周病には気をつけましょう。
※1)1996年 Offenbacher論文より - 赤ちゃんの歯が生えてくるのは生後6ヵ月頃ですが、赤ちゃんの歯のもとになる芽(歯胚)ができ始めるのは妊娠7週目ごろ。妊娠4~5ヵ月頃から少しずつ硬い組織になり歯の形を形成していきます。さらに、乳歯だけでなく一部の永久歯の芽も妊娠期につくられ始めます。
おなかの赤ちゃんの歯を丈夫につくるためには、妊娠中にバランスのとれた食事でしっかり栄養をとることが大切。歯痛があったりお口の状態がよくないと、健康に食べることができません。妊娠中にはきちんと食事ができるようお口の状態をよくしておきましょう。 - 生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中には、むし歯菌や歯周病菌はいません。
むし歯菌は、子育てに関わる身近な大人からうつる(伝播する)と言われています。
赤ちゃんの乳歯をむし歯にしないためにも、周囲の大人、特にママのお口の中のむし歯菌を減らしておくことはとても重要です。 - 産後は昼夜なく赤ちゃんのお世話に忙しく、なかなか自分のことにまで手が回らないものです。また赤ちゃんの預け先など、通院は何かと大変。妊娠中に通院してお口の状態を健全にしておくことで、産後お口のトラブルに悩まされる心配も少なくなります。