院長ブログ

口腔ケアとインフルエンザ発症率

 
口腔ケアがインフルエンザの発症率を1/10に抑えるという興味深いお話しです。(FaceBookより引用)

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 この調査は、2003年から2004年にかけて、6ヶ月間、要介護高齢者の方々を対象に、歯科衛生士が週一回、口腔ケアを実施したグループと、歯科衛生士が口腔ケアを実施しなかったグループでインフルエンザの発症率について調べたものです。
(各グループは、年齢、性別、残存歯数、ADL、脳血管障害および肺炎の既往歴の有無、認知症の有無について偏りのないようにグループ分けされています)

調査の結果、口腔ケアを実施しなかったグループは、インフルエンザ発症率が92名中9名(9.7%)に対して、口腔ケアを実施したグループは、インフルエンザ発症率が98名中1名(1%)という結果となり、口腔ケアがインフルエンザの発症を抑えるのに高い効果があるということが示されました。

【参考文献】
日歯医学会誌:Vol.25,27-33,2006
「口腔ケアによる細菌性酵素活性の減少とインフルエンザの感染予防」安部修、石原和幸、足立三枝子、佐々木英忠、田中甲子、奥田克爾

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口腔ケアがインフルエンザの発症率に影響を及ぼすということが、一般の方々にも広く伝わっていくと素晴らしいと感じます。

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